再生可能エネルギー普及の
切り札
洋上風力発電について
About Offshore Wind Farm
近年、異常気象や自然災害が多発化、大規模化していますが、その原因の一つに地球温暖化があると言われています。このため、世界的な問題として、各国で地球温暖化の要因である温室効果ガスの削減の取組が進められています。
2020年10月、我が国は「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。カーボンニュートラルとは二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から植林、森林管理などによる吸収量を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
カーボンニュートラルを達成するためには、温室効果ガス排出量の少ない再生可能エネルギーを最大限導入し、主力電源化しなければなりません。そのための切り札が洋上風力発電と言われています。
風力発電は温室効果ガスの排出量が少ないだけでなく、大規模に開発することで発電コストを火力発電並みにすることができる、経済性も確保できる発電方法です。
国土の狭い日本では陸上での風力発電に適したエリアが少なくなってきています。一方で、島国であり周囲を海に囲まれた日本には洋上風力発電に適したエリアが多いため、大量導入が期待されています。
また、部品点数が数万点と非常に多く、関連産業への波及効果が高いことから、地域経済の活性化が期待されています。
銚子市沖洋上風力発電事業について
Choshi Offshore Wind Farm Project
平成31年4月、国は、一般海域での洋上風力発電事業の実施にあたって、海域の長期占用などを可能とする「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)」を施行しました。
この法律は、洋上風力発電事業を推進するための促進区域を国が指定し、公募によって選定した発電事業者に対して最大30年間の海域の占用を認めるものです。
銚子市沖は、銚子市漁協、銚子市、千葉県、国、有識者等による協議を経て、令和2年7月に促進区域として国の指定を受け、令和2年11月に公募が開始されました。
令和3年12月、公募の結果、三菱商事エナジーソリューションズ株式会社を代表企業とするコンソーシアム「千葉銚子オフショアウィンド」が発電事業者として選定されました。
事業計画の概要
事業者名 (コンソーシアム) | 千葉銚子オフショアウィンド |
構成員 | 三菱商事エナジーソリューションズ株式会社 株式会社シーテック 三菱商事株式会社 |
発電設備 | 着床式洋上風力発電 |
海底面積 | 3,948.7ha |
発電設備出力 | 39.06万kW (1.26万kW×31基) |
事業スケジュール
Schedule
STEP 01
令和3年(2021)
12月:事業者選定
STEP 02
令和4年(2022)
環境影響調査・漁業実態調査など
STEP 03
令和7年(2025)
建設工事開始
STEP 04
令和10年(2028)
9月:運転開始